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AIG

Projects

HERE WE INTRODUCE THE PROJECTS WE HAVE DONE.
ALL PROJECTS ARE MADE OF IDEAS AND THOUGHTS THAT
EMBODY OUR PHILOSOPHY “IMAGINEERING”.

遠藤建築アトリエ新社屋

HPシェル単純梁を用いたモノコック構造
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over view & Goal

北海道の建築家、遠藤謙一良さんのアトリエの新築プロジェクトです。遠藤さんとは10年を通しての協働関係の中で、お互いの建築に対する価値観の多くが共有できている状態でのプロジェクトのスタートでした。建築家のアトリエの設計というのは、とても嬉しいことであると同時にとても難しいとも感じます。というのは建築家の自邸であれば、その時の最高のアイデアで設計したのちに実際にその建築を体験する機会は多くありませんが、アトリエとなると体験する頻度も多いため、自然とディテールなどの当時の価値観が目に入ってくるからです。そういった緊張感も持ちながら、今回のアトリエのアイデアを練っていたと記憶しています。 最初の遠藤さんからの提案は「自身で選定した富良野産のエゾマツを使いたい」「室内は真壁による架構の力強さを表に出したい」「執務空間は特徴的な屋根架構(例えばHPシェルのような)にしたい」というものでした。これに構造的なアイデアを付加してより楽しく解釈したものが この建物のGoalとなっています。 そのため今回の構造計画/設計では①経済規格サイズに縛られない多様な寸法構成、②構造体を魅せるDetailの構築、③荷重成分の違いを可視化した表現、を意識して設計を行いました。

Idea

AIGのアイデアとしては ①部材の切り出しから製材までを自分たちで行うことによって、経済規格サイズでは得られない小径や中径の寸法での設計が可能と考えました。それらを挟み込むなどの、少し忘れられたような昔の木組みを随所に取り入れて、必要応力に合わせた小径、中径材による多様な表情を意識しました。 ②真壁による架構は構造表現の成り立ちがそのまま表れるため、柱と梁の取り付き方の寸法も意識して構築し、ブレースの端部も柱、梁と同様にスムーズに部材が連結するスリットにドリフトピンを打ち込む方法で、構造体を美しく魅せる設計を意識しています。 ③2Fの空間のクリティカルな荷重は屋根であり、屋根面は主に積雪の面的荷重となることから、小径エゾマツ集成材60×330mmを配置した繊細な表現であるのに対し、1Fの空間のクリティカルな荷重は2Fアトリエの本や資料などの集中荷重となるため、HP屋根と同断面60×330mmの2本で1組のパラレル梁を@1,820mmで配置して力強さを表現することで支持する荷重の属性の違いを意識した設計としています。 今回の建物は、長年一緒に歩んできた建築家が建築主であり、互いの協働の集大成として想いの純度の高い建築を作ることができました。この想いの詰まった建物で活動をスタートした建築家が新たな領域で活躍することを心から楽しみにしています(井出 ひろか)

data

所在地
北海道札幌市
用途
オフィス
プロジェクト期間(開始)
2018.05
プロジェクト期間(竣工)
2019.08
規模
地上2階

Credit

クライアント
株式会社遠藤建築アトリエ
建築設計
株式会社遠藤建築アトリエ
立役者(外部)
株式会社遠藤建築アトリエ 遠藤謙一良さん(建築家・施主)
立役者(AIG)
安藤 耕作
写真家
KEN五島