AIG ANDO Imagineering Group Inc.

ÉCLAVIE MEGURO

高低差を活かした多様な住戸タイプを持つ集合住宅

Overview

敷地は目黒駅から徒歩5分ほどの立地で、斜面地の途中に位置し、前面道路から最大で6mも高低差のある敷地となっています。一見眺めの良い素晴らしい土地であると同時に、設計・施工の面ではかなり難易度の高い計画となることが予想されました。そのような敷地に15世帯の集合住宅を計画するという物件で、土地の特徴を活かしながら、事業性・住環境・法規制・施工というそれぞれの側面を同時に解決することを求められました。

Design

高低差のある敷地に15世帯を入れるということで、下階と上階で環境の差が生まれてしまうことが懸念されましたが、私たちは高低差の持つ敷地の特性・空間性を活かすことでその問題を解決することを考えました。下階はドライエリア・メゾネット住戸などを取り入れることで閉じながら開きほどよい明るさを感じられる落ち着いたプライバシー性の高い住空間を作り出し、上階はトリプレックスの住宅で屋上テラスを持つ外部に開いた気持ちの良い特別感の強い住空間を作り出しています。さまざまな外部との関係性を持った住戸タイプを提案することで、入居者が自分に合った住戸を選択できる、多種多様なを集合住宅を作ることができました。街並みに対しても5階建てでありながら道路面からは2階建てに見えることで、周辺の街並みに調和した建物としています。
構造計画においても、柱梁同厚の耐震壁付きラーメン構造とし、多種多様な住戸面積に対応し、柱梁型を出さない構造計画とすることで、使いやすくすっきりとした住空間を作り出しています。
敷地の特性を活かしながら法的な側面を複雑に解き、ドライエリア・吹き抜け・テラスなどを駆使しより良い住環境を生み出し、その多種多様な住戸タイプが新しい集合住宅の価値を生み出せたと思っています。
また本物件は環境への配慮を重視しDBJ・BELS(ZEH)・CASBEEの認証を取得し、住む人だけではなく、投資家・社会からも評価される建築を目指しました。

data

所在地
東京都目黒区
用途
共同住宅
プロジェクト期間(開始)
2022.06
プロジェクト期間(竣工)
2024.11
規模
地上3階 地下2階

Credit

クライアント
フジイ興産株式会社
建築設計
株式会社ジャイロアーキテクツ
コンストラクションマネジメント・設備監修
安部建築設備株式会社
環境認証リサーチング
前田邦紀Architectural Consulting株式会社
施工会社
谷沢建設株式会社
植栽デザイン・施工
ARBOR