AUBE高輪
SOHOを分かりやすく組み込む
Overview
品川駅からほどなく歩いた閑静な住宅街に建つSOHOを備えた賃貸集合住宅です。
交通量の多い第一京浜から少し丘を上った場所に位置し、高低差が断続的に続くような周辺環境で、敷地は南面に道路、東西両側には迫る隣地建物、北側背後に高い崖を背負っており、快適な住環境を享受するためには南側道路面の開き方に工夫が問われるような場所です。アクセスの良い立地条件からSOHOの需要も見込まれ、この閑静な住宅街に如何に気持ち良いワークスペースを落とし込むかが課題となりました。
Design
今回の計画ではSOHOを単なるスペースとして確保するのではなく、心地良い住宅環境をそのまま連続させ、溶け込ませるようなSOHOを目指しました。外部から直接アクセスできるタイプ、住戸エントランスから広々と繋がるタイプなど、制約のある敷地の中に様々なバリエーションのSOHOを丁寧に組み込みました。また個人の執務スペースだけでなく住人が利用できる共用のミーティングルームも兼ね備えています。
最上階、最下階は専有面積を有効に確保するため、メゾネット型の住戸としており、フロアをまたぐ階段は各住戸の特性を生かしたものとなっています。
ファサードにつきましては住宅とは若干異なる性質の「ブラックボックス」を貫入させることにより、SOHOの在り方を視覚的に体現しています。その凹凸に立体的な緑を差し込むことで目に優しい品の良い奥行き感、距離感を生み出しています。
SOHOの在り方を示した集合住宅の1つの形として広がりを期待したいと思います。













data
- 所在地
- 東京都港区
- 用途
- 共同住宅
- プロジェクト期間(開始)
- 2022.04
- プロジェクト期間(竣工)
- 2024.06
- 規模
- 地上4階、地下1階
Credit
- クライアント
- リアルパートナーズ株式会社
- 施工者
- 株式会社リヴァストーン
- 写真家
- 髙橋 菜生